犬市場の現状
犬の流通市場がどのようになっているかご存知ですか?
犬が飼い主の元に来るまでの流通経路は次の3パターンです。
1.生産者(ブリーダー)→競り市(ペットオークション)→小売業者(ペットショップ)→飼い主
2.ブリーダー→ペットショップ→飼い主
3.ブリーダー→飼い主
ペットオークションとは日本独特の流通システムで、国内のペット流通の主流でもあります。
その流通量は全体の2割とも6割ともいわれています。
また、ブリーダー、オークション、ショップなど犬の販売にかかわる業者は全国で約2万件登録されているようではありますが、管理している環境省も実際のところその実態をつかみ切れていないのが現状です。
行政が把握できているのは流通経路の3、4割ではないかということのようです。
全国ペットオークション連絡協議会に問い合わせをしても、取材等は一切受けないことになっているとのことでその実態は明らかではありません。
2007年度に推定110億円の売上があったペット販売大手のコジマにも、犬の流通にどのような問題があるかを尋ねても「受けられない。断る理由も言えない。」ということだそうです。
環境省が2003年に公表した「ペット動物流通販売実態調査」によると、犬は年約9万匹(01年度)が生産されているものの、その約2割が飼い主にまで達していません。
大手流通の担当者が内緒で教えてくれたことは、「犬の流通はトレーサビリティーが明確でなく、消費者に売る自信が持てません。生体販売への参入は現状ではあり得ない。」ということです。
ペットブームの今、多くの方が犬を飼っていると思います。
皆さんは動物可愛さ、ペット欲しさに求めてしまうでしょう。その背後にはそれをビジネスとして割り切っているブリーダーやペットショップなどの業界人たちが多くいます。
勧めなくても皆さんはペットを飼う。すると犬の市場価格が高く跳ね上がるわけです。
ペットに希少価値をつけるのでしょう。しかもブームで売れれば売れるほどに人気種を中心に、ブリーダーはどんどん繁殖させていきます。
そのため無理な繁殖により奇形や、後の健康障害も報告されています。このような現状が闇の流通システムや把握できていない流通経路を作りあげてしまっているのでしょう。
こうして増え続けた犬たちは飼われていくわけですが、そのなかでも例えば流通過程での遺棄や病気を放置するなどさまざまな虐待も行われてきているのです。
いつまでも売れないためにどんどん成長していく子犬、売れる前に怪我や病気をしてしまい治療しなければ商品価値がない子犬などは店側としてはデメリットなわけですからサッサと処分してしまい、また新しい商品価値のある新しい子犬をといったサイクルで流通価値を落とさない犬市場。
そのうえ、最も可愛い時期に店頭に並べよう飼い主に引き渡そうと早くから親元(親犬)から離されることで起きてしまう問題行動があります。犬社会を身につける前に引き離されているために上下関係などが分からないとか、噛む吠えるなどのしつけが出来ないなど、飼い主との信頼関係が築けないなどその他にもさまざまな問題があります。
こういった問題行動のために飼い主に捨てられてしまう(動物愛護センターへの持ち込みなどが増えています。
これらも犬の流通システムに問題があるのではないでしょうか。
案内係 エゾ野生鹿 ハンター 製造加工 クロネコ 「まいど!」
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